肝硬変 腹水 予後

肝硬変において腹水が出現した場合の予後について

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肝硬変とは、肝臓が時間をかけて硬くなってしまった状態を指します。
つまり肝硬変とは肝臓の状態をもとにした疾患名です。
この疾患の原因はウイルスやアルコールによるものなど様々ですが、共通するのは、それらが長期間にわたって肝臓で炎症を繰り返している点です。
人体は炎症が起こると、その部分が線維化して硬くなっていく傾向があります。
この疾患も同様で、肝臓で炎症がおこることにより肝臓が線維化していきます。
この疾患の治療は、初期の代償期においては、食事療法や安静が重要視されます。
食事療法においては、昔は栄養状態が悪かったため、高エネルギー高タンパクといわれた時代もありましたが、現在の日本では栄養価の高い食べ物が多く、バランスよく食事をとることが推奨されています。
疾患が進行し非代償期に入った場合には薬物療法が始まります。
薬物療法の中心はさらなる進行の予防と合併症の予防です。
特に肝性脳症は昏睡状態に陥る場合もあり、予防薬が重要になってきます。

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肝硬変において腹水の症状が見られるようになるのは、疾患が進行した非代償期です。
腹水は肝臓におけるアルブミンの生成が減少したり、門脈の中の血液量が増加したことにより起こります。
このような症状は肝硬変が悪化していることを意味しています。
非代償期における予後は患者によってバラバラですが、一般には5年生存率が約50%です。
以前は非常に予後の悪い疾患でした。
原因は癌の合併で、これにより予後が悪くなっていたのです。
近年では癌を予防する治療が可能になり、肝硬変になったら癌になるという考え方はしません。
腹水の治療には、アルブミンを補う治療が効果的です。
具体的にはアルブミン製剤の静脈注射と内服があります。
アルブミン製剤の静脈注射は比較的簡単に済みますが、これを毎日するのは大変です。
そこで内服が選択されますが、アルブミン製剤は飲みにくいと訴える患者の多い薬です。
近年では状況が改善され、アミノ酸製剤に混ぜて内服しやすくするフレーバーが登場しています。

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