腹水穿刺 合併症

腹水穿刺の合併症について

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肝硬変が発症し慢性化すると、徐々に肝臓の機能が低下します。
その結果、血液中のアルブミンというタンパク質が減少したり、肝臓に血液を送っている門脈という静脈の中に、肝臓が硬化することで入らなくなった血液が溜まり門脈の内圧が上昇したりします。
この結果、腹水といって、お腹の中に血管から漏れ出てきた水分が溜まってしまう現象が見られるようになります。
腹水は肝硬変を治療することで改善が可能ですが、肝硬変が治療しても改善しない場合には、腹水穿刺による腹水の除去を考える必要が出てきます。
腹水穿刺とは、腹部に穿刺針という太い針を刺し、そこからカテーテルをつなげて腹部の中の腹水を抜き取る治療です。
腹部の中は基本的に陽圧なので、無理に腹部に力などを入れなくても自然と腹水は出てきます。
患者の状態によりますが、何リットルも腹水が出てくるため、腹水を出すときはベッドサイドに大きなバケツが複数必要になります。
腹水を抜くときは体を動かさず、一定の速度で腹水を出すことが重要です。

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腹水穿刺の合併症としては、穿刺針を刺したことによる、皮下出血や皮下血腫があります。
大きな場合には処置が必要になることもありますが、基本は清潔にしていれば出血部位は自然吸収されます。
また、穿刺針で大腸などを刺してしまう場合があります。
これは穿刺部位がモンローリヒター線上の大腸がある周辺にあるからです。
これによって消化液が漏れてしまうと、合併症として腹膜炎を発症することがあります。
腹水穿刺をした後にお腹を触ると痛む場合、腹膜炎の可能性があります。
腹水穿刺で最も注意が必要な合併症は、ショック症状です。
ショック症状とは、急激に血圧が低下することによって起こる血圧の障害で、気分不良になったり意識消失したりします。
ショック症状は、この意識消失にともなって死亡する可能性があり、非常に注意が必要です。
原因は腹水を抜くことによる血液の分布の変化です。
そのため、腹水を急激に抜かないことで、血液分布の急激な変化を予防し対応します。

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