腹水 呼吸困難

腹水と呼吸困難の関係について

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腹水とはお腹の中に溜まった水分のことです。
お腹の中には大きな袋状の膜があって、その膜の中に、膵臓や肝臓など重要な臓器が入っています。
この臓器以外の部分は腹水という液体で満たされており、その量は健康ならば一定です。
腹水が溜まる原因疾患で有名なのは肝硬変です。
肝硬変はアルコールなどの過飲が原因だったり、ウイルス性の感染症が原因だったりします。
肝硬変が発症すると、体の中の栄養を運ぶアルブミンというたんぱく質が減少します。
アルブミンは非常に重要なタンパク質で、健康診断のときに血液検査で栄養状態を判断する指標です。
アルブミンの減少は血液の中に水分を留めておくことが出来なくなることを意味しています。
血管の外に水分が出やすくなるということです。
お腹の中には胃や小腸、大腸など様々な臓器があり、その臓器ごとに沢山の血管が走っています。
これらの血管から、アルブミンが減少することで水分が血管から漏れ出ることになるのです。

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アルブミンの減少などで血管から水分が漏れ出やすくなると、腹水は徐々に増加していき、お腹の中に溜まってしまいます。
肝硬変が進行するほど溜まりやすく、肝硬変の末期ともなると何リットルも腹部に腹水が溜まることがよくあります。
腹水が腹部に大量に溜まってしまうと、お腹が膨らむことによって横隔膜が上に圧迫されます。
横隔膜より上の肺などがある部分を医療用語で胸腔といいますが、この胸腔が、横隔膜が押し上げられることで狭くなるのです。
この結果、肺を広げるときに動く胸筋が十分に働けなかったり、肺が全体的に膨らみにくくなったりするため、呼吸困難が見られるようになります。
呼吸困難の原因は腹部が膨らんでいることなので、溜まった水分を取り出せば、呼吸困難はなくなることになります。
その治療方法が腹腔穿刺といわれるものです。
腹部に針をさして溜まった水分をゆっくりと時間をかけて抜きます。
時間をかけないと血圧が低下しショックを起こす可能性があるのです。
この治療法で呼吸困難は解消されます。

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